恋愛は人を成長させない?
恋愛を始めた途端になぜだか急に不幸せそうになってしまう女性がいます。
シングルだったときにはそれなりに可愛く、自分の意見も持っていたはずなのに、彼氏ができた途端に表情が暗くなったり物事に対して消極的になってネガティブ発言を繰り返すようになっていくといった場合です。
不思議なことなのですが、その原因が明らかに彼氏にありそうなときにそのことを指摘すると決まって「彼と付き合って私は人間的に成長できた」という発言が返ってきます。
実際にどういったつきあい方をしているかということはカップルそれぞれだとは思いますが、ドツボにはまって苦しい状況にいる女性ほど、付き合っている男性に対して「自分を高めてくれる存在」「彼に会って私は人生が変わった」という大げさな物言いをする傾向にあります。
そうした発言の裏側には明らかに成長とは真逆の状況が起こっているということもよくある話です。
恋愛においてはお互いのつきあい方や恋愛観のミスマッチにより、お互いがそれまで持っていたような資質を悪い方向に導いてしまうこともよくあるので注意が必要です。
相手に引きずられすぎること
恋愛をしてダメになるタイプの女性に共通しているのが、その恋愛を維持するために自分をどんどんすり減らしていくという性格です。
わかりやすいのが恋愛が成就するかどうかというあたりの時期で、自分が好きになった男性に自分のことを気にかけてもらいたい一心で、相手の好みに合わせた女になろうと努力をしすぎてしまうようなケースです。
相手の男性にしてみれば、会うたびに自分の好きなファッションやメイクをしてきてくれたり、家のことをしたり美味しい料理を作ってくれたりする女性の存在はありがたいものですから、自然に好意を持つようになっていきます。
しかしその好意は決して自分から相手が好きで大事にされたいという種類のものではなく、自分にとって都合のよい相手をキープしておきたいというものですので、当然のことながらそうした女性よりも自分の方が立場が上であるという思い込みをするようになります。
一度そういう上下関係ができてしまうと恋愛において立場が大きく変わるということはほとんどありませんので、以後ずっと自分を殺したままの付き合いをすることになります。
いよいよ我慢しきれなくなって「本当の私はこんななの」と言い出した途端に、相手の男性から「そんな女だとは思っていなかった」と否定をされたとなれば以後自分から何か発言しようとは思わなくなることでしょう。
我慢をするのは辛い、でも我慢をしなくなったら彼から捨てられるという板挟みになってくるとどんどん気持ちも後ろ向きになっていきます。
甘やかした男性の末路
男性に合わせすぎる女性の存在は、女性自身だけでなく男性にも結果的に悪い影響をおよぼします。
世間的に非難を受けやすい「マザコン男」もその末路の一つで、昔から自分が苦労しなくても周囲がなんでもやってきてくれたという男性は、自分から苦労をして何かをしたり、相手のことを慮って行動するといった能力を身につけることができないまま時間を過ごしていくことになります。
それは結果的に仕事や社会的な人間関係にも関係してくる重大なことになるため、気づけば世間的に言う「ダメ男」になっていってしまいます。
自分の恋愛観が好きな男性を「ダメ男」にしてしまっていないかを今一度振り返ってみてください。