駆け引きは簡単にできることではありません
恋愛についての指南書などを読んでみると、「恋に駆け引きは大事」といったようなことが書かれています。
誰かを好きになってその人に自分のことを振り向かせたいという時には、自分のことをアピールをして気にかけてもらい、その上で気持ちを揺さぶって存在感を高めたいと考えるところです。
ですがついついやってしまいがちなのが、駆け引きのつもりでやった行動が逆に相手にとってストレスになってしまい、それが関係にヒビを入れてしまうということです。
確かに恋愛には駆け引きが大切ですが、それも相手との距離感に適した行動の範囲であればこそです。
独りよがりな駆け引きを繰り返していると次第にそれに振り回される相手も疲れてきてしまいますので、気づいたときには修復不可能なところまで冷め切ってしまっていたなんてこともあるので注意しましょう。
特に女性がやってしまいがちな間違った駆け引きとしては、「わざと気持ちがないようなフリをする」「他に好きな人ができたフリをする」「自分がモテていて他の男性からも強いアプローチを受けているようなことを匂わせる」といったことがあります。
相手にヤキモチを焼かせたいという意図はわかるのですが、そうした「本当はあなたのことなんて好きじゃない」ような行動をとると、相手に「そこまでして繋ぎ止めたいとは思わない」という諦めを感じさせてしまう可能性があります。
同じことを言うにも言い方を考える
ここ最近ではかなりの割合で離婚をする夫婦が増えてきていますが、そこでいう「性格の不一致」もよくよく話を聞いてみると案外根本が同じであったりします。
離婚の兆候として現れることとして、夫が自宅に帰ってきたくなくなるということがあります。
これは自宅にいても妻から何かとガミガミ責められたりして居心地の悪い思いをしてしまうことが主な原因です。
ありがちなケースが幼い我が子の子育てをしているとついイライラして気の利いた家事をしてくれない夫に当たりたくなってしまうということですが、そこで責めるような言い方をしてしまってはますます家事などの手伝いがしにくくなります。
例えば脱いだ衣服はすぐに洗濯機に入れてもらいたいのに脱ぎっぱなしにするクセがある夫に対して「どうして言ったことを守らないの」「同じことを何度も言わせないでよ」といった言い方をしては、言われた方もむっとして素直に言うことを聞きたくなくなってしまいます。
そうした場合には例えば「脱いだものが散らかってると掃除の時に大変なの」「一度に洗濯しないと乾くのが遅れて用意が遅れるの」といった「だからお願い」といった感じで頼むようにすれば、言われた方も「そうか、それなら協力しようかな」という気持ちになれます。
同じことを言うにしても相手のことを考える余裕があるかないかでかなり表現方法が違ってきます。
ダメなことは我慢しないで言う
しかし恋愛関係を続けていくとき、相手のことだけを気遣っていては結局いつか自分が潰れてしまいます。
相手の嫌なところや直してほしいところがあったときには、ケンカをするのが面倒だからとつい黙っておいてしまいがちですが、それを繰り返していくと心の中にどんどん不満やストレスが蓄積されていき限界にきたところで爆発をしてしまうことになります。
浪費癖があったりやたらと人をばかにするクセのあるような男性の場合などは、案外そうした行動の裏に「過去に誰にも間違いを指摘されたことがなかった」という環境があったりします。
些細な性格の不一致を超えた、どうしても直してもらいたいという行動があったならそれを見逃しておくということこそが望ましくない行動となってしまいます。
ただ言う時には一方的に正論で責め立てるのではなく、どうしてそういうことをするのかという話を聞きつつ直して欲しいという希望を伝えるということを忘れないようにしましょう。