恋愛をするということは、好きになった相手のことを他の人とは違った特別な存在として認めることです。
ですがその気持があまりにも強くなりすぎると、恋愛をしていることそのものが自分の中の目的になってしまい、パートナーと一緒にいない時の自分を虚しく感じるようになってしまったり、なんとかしてつながっていないと不安で仕方がないというような強迫観念を抱くようにまでなってしまったりします。
小説や歌などに「あなたがいないとだめ」というような言葉が度々登場してきますが、恋愛依存となる人はこの「だめ」の具合が本当に深刻であるということに特徴があります。
悲惨な事件に発展することもある
「依存症」という症状は、「アルコール依存症」や「ギャンブル依存症」といったように特定の事物に精神のほとんどがとらわれるようになってしまい、それ以外ことに極端に興味を失ってしまう状態のことをいいます。
「恋愛依存症」というとなんだ相手のことが好きすぎるだけかとかわいいもののように思えますが、同じ依存症の症状であるアルコールやギャンブルにおいてはかなり悲惨な事件に発展することもあることを考えれば、決してかわいいもんだで片付けることができるものではないことがわかるのではないかと思います。
自分が執着しているのは何か考える
誰かを好きになるのはよいことなのですが、それが相手ではなく「恋愛」という人間関係そのものへの執着に向いてしまうと、例え結婚していたり恋人がいたりしても誰かに求められるとすぐに応じてしまったり、一人でいると不安で仕方がなくなり死にたいとすら思うようになるというようなことにも発展してしまったりします。
自分が恋愛依存体質であるかどうかは、実際に恋人や好きな人ができたとき、そのことばかりが気になり相手の何もかもを縛って自分だけに興味を向かせたいと思うかどうかということを考えればわかります。
どのようなものであっても「依存」と呼べるまでに症状が発展することに将来的な幸せはありません。
一度自分が執着しているのは何かということをよく考えてみてください。