テレビを見ていると、かなり怖いストーカー事件を見かけることがよくありますが、
大抵の場合その加害者になっているのは男性です。
詳しい心理学的な統計は知らないのですが、確かに恋愛で別れを持ちだされてしまった場合、
自尊心を傷つけられて相手を徹底的に追いかけようとするという気持ちは男性の方が強いように思います。
また、男性の方が体力的にも丈夫であるので、
ストーカー行為としてはりこみをするときに長く続けることができるのかもしれません。
ストーカー被害の発端
ですが最終的には相手の女性を殺してしまったり、
家族や友人を巻き込んだりということもあるので決して「愛しているから」といった理由で許されることではないでしょう。
しかしその一方で、恐ろしいストーカー化をする女性も確実に存在することは確かです。
いわゆるつきまとい行為によるストーカー被害の発端は、相手が自分のあずかり知らないところで誰と接触し、
どんな生活をしているかということが気になりはじめるということです。
男性ストーカーの場合、相手の女性の全てを支配していないといけないという欲があるのに対し、
女性の場合は相手の気持ちを知りたいというような気持ちが強くなるのでしょう。
ストーカーまでいかなくても、付き合っている男性や夫の携帯電話をこっそりチェックしたり、
友人関係を把握したいといちいち一緒についていきたがるということをする女性はたくさんいます。
一説では、好きな相手から「別れよう」と言われたときに心理的に激しい抵抗を覚えるのはむしろ女性のほうであるといいます。
寂しい気持ちを埋めようとして相手に依存してしまうと、
急に自分ひとりが投げ出されてしまうような不安を感じてストーカー化してしまうのかもしれません。
自分の姿を客観的にみる
もう一つ、女性に多いストーカー体質として妄想発展型があります。
妄想発展型とは、アイドルやその他の有名人に対して一方的な好意を持つことで勝手に自分がその人の恋人だと思い込み、
全てを把握しようとつきまといをはじめるというものです。
中には、たまたま飲食店で隣に座っただけの人や、
職場で少し会話を交わしただけというような女性からしつこいつきまといを受けるようになったケースもあります。
恋愛モードになると周囲が見えなくなってしまうので、
回りからは異常な行動に思えることも本人の中では正当化できてしまうのが恐ろしいところです。
一途な恋愛は決して悪いものではありませんが、時には自分の姿を客観的に振り返る姿勢も大切です。